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歯が痛む時間帯には理由がある?朝・夜・食後・入浴後に痛む原因を解説
歯の痛みは非常につらく、できれば避けたい症状ですよね。
「朝起きたときに歯が痛い」「夜になると歯がズキズキする」「食事の後に痛みを感じる」など、決まった時間帯に歯が痛むと感じたことがある方もいるのではないでしょうか。
歯の痛みは、いつでも同じように起こるとは限りません。歯の状態だけでなく、姿勢や血流、食事など、時間帯によって変化する身体の状態が痛みに影響することがあります。
今回は、歯が痛みやすい時間帯と、その原因について解説します。
目次
1.歯の痛む時間帯は決まっている?
2.起床時に歯が痛む原因
2-1. 寝ているときの歯ぎしり・食いしばり
2-2. 寝ているときの姿勢
3.夜に歯が痛む原因
3-1. 血流や血圧の変化
3-2. 夜間は痛みを強く感じることがある
4.食後に歯が痛む原因
4-1. 虫歯による痛み
4-2. 甘い物で痛む場合
5.入浴後に歯が痛む原因
5-1. 血流が良くなるため
6.歯が決まった時間に痛むときは歯科医院へ
7.まとめ
1. 歯の痛む時間帯は決まっている?
歯が痛む時間帯には、ある程度の傾向があることが報告されています。
特に急性歯髄炎による歯痛について調べた研究では、夕方から深夜にかけて痛みが発症しやすく、22時台がピークでした。また、朝の7時台にも第2のピークが認められています。
この研究では、急性歯髄炎と診断された73名を対象に、歯痛が発症した時間と生活習慣などを調査しています。その結果、急性歯髄炎による歯痛には日内変動があることが示されました。
ただし、「夜に歯が痛む=急性歯髄炎」というわけではありません。
歯の痛みには、虫歯や歯髄炎、歯周病、歯ぎしり・食いしばりなど、さまざまな原因があります。痛む時間帯だけで原因を判断することはできません。
2. 起床時に歯が痛む原因
朝起きたときに歯や顎が痛む場合、寝ている間の歯ぎしり・食いしばりが関係している可能性があります。
また、起床時には寝ている状態から身体を起こすことで、血流など身体の状態が変化します。歯髄に炎症がある場合には、こうした変化が痛みを感じるきっかけになることも考えられます。
実際に、先ほどの研究では、朝7~8時ごろに歯痛が発症した患者では、起床時間と歯痛の発症時間に相関関係が認められています。
2-1. 寝ているときの歯ぎしり・食いしばり
「朝起きると歯が痛い」「顎がだるい」「こめかみや頬の筋肉が痛い」という場合は、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりが原因の一つとして考えられます。
歯ぎしりや食いしばりによって歯に強い力が繰り返しかかると、歯や歯を支える組織に負担がかかります。また、顎の筋肉にも負担がかかるため、起床時に筋肉痛のような症状を感じることがあります。
歯ぎしりや食いしばりが疑われる場合には、歯科医院で相談してみましょう。必要に応じて、就寝時に使用するナイトガード(夜用マウスピース)を使用することもあります。
2-2. 寝ているときの姿勢
寝ているときの姿勢によって、歯や顎に負担がかかることもあります。
特に、横向きやうつ伏せで寝る習慣がある場合、頬や顎に力が加わり、歯や顎関節周囲に負担がかかることがあります。
また、日中に頬杖をつく癖がある方も、歯や顎に継続的な力が加わっている可能性があります。
歯や顎に痛みがある場合は、普段の姿勢や癖も一度確認してみましょう。
3. 夜に歯が痛む原因
夜になると歯がズキズキ痛み、眠れなくなることがあります。
特に歯髄に炎症が起こっている場合、夜間に痛みを感じやすくなることがあります。
歯髄は硬い組織に囲まれた限られた空間に存在しているため、炎症による組織の変化や血流の変化などの影響を受けやすいと考えられています。
3-1. 血流や血圧の変化
身体の血圧や血流は、1日の中でも変化しています。
また、夜に横になると、立っているときとは身体の血液分布も変化します。
歯髄に炎症がある場合には、こうした血流の変化などが痛みを感じるきっかけとなる可能性があります。
ただし、血圧や血流の変化だけで夜間の歯痛をすべて説明できるわけではありません。急性歯髄炎による夜間痛には、複数の生理的な要因が関係していると考えられています。
3-2. 夜間は痛みを強く感じることがある
夜になると活動量が減り、周囲も静かになります。
昼間は仕事や会話などに意識が向いているため、多少の歯の違和感を気にせず過ごせることがあります。一方、夜に静かな環境で横になると、歯の痛みに意識が向きやすくなります。
そのため、「夜になると急に歯が痛くなった」と感じる場合もあります。
4. 食後に歯が痛む原因
食事をした後に歯が痛む場合は、食事そのものによる刺激や、虫歯・知覚過敏などが関係している可能性があります。
「食後だから虫歯菌が増えて、その直後に歯が痛くなる」と単純に考えることはできません。
4-1. 虫歯による痛み
虫歯が進行して象牙質まで達すると、冷たいものや甘いものなどの刺激によって歯が痛むことがあります。
さらに虫歯が進行して歯髄に炎症が起こると、食事をしていないときにもズキズキと痛む、自発痛が生じることがあります。
食後に毎回同じ歯が痛む場合は、虫歯が隠れていないか歯科医院で確認してもらうことをおすすめします。
虫歯予防のためには、食後の歯磨きによって歯垢を取り除くことが大切です。歯垢中の細菌が糖質を利用して酸を産生すると、歯の脱灰につながります。
4-2. 甘い物で痛む場合
甘い物を食べたときに歯が痛む場合は、虫歯や知覚過敏などが原因として考えられます。
歯の表面にあるエナメル質が失われたり、虫歯によって象牙質が露出したりすると、外部からの刺激が歯の内部に伝わりやすくなります。
また、知覚過敏でも、冷たいものだけでなく甘いものなどによって痛みを感じることがあります。
甘いものを食べるたびに特定の歯が痛む場合は、放置せず歯科医院を受診しましょう。
5. 入浴後に歯が痛む原因
「お風呂に入った後に歯がズキズキする」という場合もあります。
入浴によって身体が温まると血流が変化します。歯や歯周組織に炎症がある場合には、こうした変化によって痛みを感じやすくなることがあります。
5-1. 血流が良くなるため
入浴によって身体が温まり、血流が良くなると、炎症がある部位では痛みを感じやすくなる場合があります。
特に、強い歯痛があるときや歯髄炎などが疑われるときには、長時間の入浴や激しい運動など、身体を温めて血流を大きく変化させる行動によって痛みが強くなることがあります。
入浴後に毎回歯が痛む場合は、単なる「血流の問題」と考えず、虫歯や歯髄炎などがないか歯科医院で診てもらいましょう。
6. 歯が決まった時間に痛むときは歯科医院へ
「毎晩同じ時間になると歯が痛む」「朝起きると必ず同じ歯が痛い」「食事をすると特定の歯が痛む」など、決まった時間帯に繰り返し痛みが出る場合は、歯に何らかの問題が起こっている可能性があります。
歯が痛む時間帯は、原因を推測するための一つの手がかりにはなりますが、時間帯だけで原因を特定することはできません。
特に、何もしていなくてもズキズキする、夜も眠れないほど痛い、冷たいものや熱いものがしみて痛みが長く続く、噛むと痛いといった症状がある場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。
7. まとめ
歯が痛む時間帯には、ある程度の傾向があります。
急性歯髄炎による歯痛では、夕方から深夜にかけて痛みが発症しやすく、22時台にピークがみられたという研究報告があります。また、朝の7時台にも第2のピークが認められています。
ただし、歯が痛む時間帯だけで原因を判断することはできません。
起床時なら歯ぎしり・食いしばり、食後なら虫歯や知覚過敏、入浴後なら炎症と血流の変化など、さまざまな可能性があります。
「いつも同じ時間に歯が痛む」という症状も、歯からの重要なサインかもしれません。
歯の痛みを繰り返している場合や、痛みが強くなっている場合は、我慢せず早めに歯科医院を受診しましょう。
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