「あいうべ体操」とは、だれでもどこでも簡単にできる、お口の体操です。

この、あいうべ体操、口呼吸を鼻呼吸に改善していくことができるだけではなく、免疫力の向上をはじめとした、様々な良いことがあると実証されているのです！

今回は、この「あいうべ体操」についてみていきましょう。

目次

1.　あいうべ体操とは

2.　口呼吸から鼻呼吸にすることのメリットとは？

2-1.　免疫力の向上

2-2.　正常な成長・発育を助ける

2-3.　美容効果

2-4.　認知症の予防にも？！

3.　まとめ

1.　あいうべ体操とは

あいうべ体操とは、福岡市の「みらいクリニック」院長の今井一彰先生が考案された、口呼吸を鼻呼吸に改善していくためのお口の体操です。

何の道具も使わず、子どもからお年寄りまで、だれでも気軽に行うことが出来るように作られました。

 

では、まずは、あいうべ体操を実際にやってみましょう。

この4つの動作だけです！

 

①　「あー」と、お口を大きく開きます。

②　「いー」と、お口を横に大きく広げます。

③　「うー」と、唇を前に突き出します。ひょっとこのお面のイメージです！

④　「べー」と、舌を突き出して下に伸ばします。顎に届くのではないか？という位！

 

この①～④を1セットとして、食後に10回、1日30回を目安に、毎日行ってみましょう。

ポイントは、大袈裟すぎるほどお口を大きく動かすことです！

声は出しても出さなくても大丈夫。

恥ずかしいな・・・と思う方は、お風呂の中で始めてみるのがおすすめです。

日常生活では、ここまで大きくお口を動かす機会は、なかなかありません。

最初は、思った以上に疲れます！

まずは1日10回からでも大丈夫。

少しずつ回数を増やしていきましょう。

大きくお口を動かすと、顎関節などに痛みを感じる方は、②と③を中心に行いましょう。

 

あいうべ体操を続けていくことによって、舌を中心とした、お口まわりの筋肉を鍛えることができます。

 

舌の筋肉がついていない状態では、舌はダランと脱力して、下顎の歯列の中にデロンと広がってしまいます・・・。

しかし、舌の筋肉を鍛えることによって、適度に力が入るようになると、舌はリラックスした状態で上顎にくっつくような位置まで上がってきます。

すると、今まで口から入ってきていた空気の通り道が、舌によって遮断されるようになります。

 

お口の周りの筋肉もつくので、唇も自然と閉じられるようになり、鼻呼吸へと改善されていくのです。

 

2.　口呼吸から鼻呼吸にすることのメリットとは？

口呼吸から鼻呼吸へ改善することにより、どのような利点があるのでしょうか。

 2-1.　免疫力の向上

一番に挙げられるのが、免疫力の向上です。

外からの空気を鼻から体内に取り込むことには、沢山のメリットが存在します。

まず、空気が鼻腔を通過することにより、鼻毛や鼻粘膜の作用によって、花粉やホコリといったアレルゲン物質だけでなく、細菌やウイルスまでもブロックしてくれます。

ブロックされたアレルゲンや細菌・ウイルスはその場に留まることなく、鼻腔外へ排出されていきます。

また、鼻腔を通り抜ける際に、空気が適度に温められるため、喉や肺への刺激を少なくすることもできます。

 

免疫力の向上は、鼻腔だけではありません。

口呼吸をやめることによって、お口の中が乾燥するのを防ぐことができます。それによって、唾液の量が増加します。

唾液量の増加によって、食べ物や飲み物と一緒にお口の中に入り込んでくる細菌やウイルスを洗い流すことや、唾液中の抗菌・殺菌作用によってお口の中の細菌を減少させることなどができます。

むし歯や歯周病、口臭の予防にも繋がるのです。また、唾液は潤滑剤としても働きます。

唾液の量が増加することによって、お口の中を滑らかに保ち、食べ物が飲み込みやすくなる、しゃべりやすくなるといった、日常生活の質を向上させる働きもあります。

ドライマウスの予防にもつながるのです。 

 

2-2.　正常な成長・発育を助ける

成長期のお子さんにとって、お口の周りの筋力がつくことは非常に大切です。

しっかりと咬む習慣がつくことによって、顎の正常な発育を促します。

また、口呼吸の方に多いとされる、舌と口腔周囲の筋力のアンバランスからくる歯列不正も、予防することができます。

 

2-3.　美容効果

顔面の筋肉を鍛えることによって、血流および新陳代謝が促進されます。

それによって、むくみにくくなります。

また、筋肉を鍛えることによって、ほうれい線などのシワの解消や、リフトアップ効果にもつながります。

 

2-4.　認知症の予防にも？！

口呼吸と比較して、鼻呼吸は深い呼吸となり、身体に多くの酸素を取り込むことが出来るようになります。

加えて、運動によって顔面の血流を促進することは、脳へ送られる血液量の上昇にもつながります。

それによって、認知症の予防効果も期待できるのです。

3.　まとめ

 ・ あいうべ体操とは、口呼吸を鼻呼吸に改善していくための、お口の体操である。

・ あいうべ体操を行うことによって、簡単にお口周りの筋肉を鍛えることができ、口呼吸から鼻呼吸への改善に繋がる。

・ 口呼吸から鼻呼吸へと改善することによって、免疫力の向上や、むし歯・歯周病・口臭の予防、お子さんの顎の成長発育促進や歯列不正の予防、大人では美容効果や認知症の予防効果なども期待することができる。

 

いかがでしたか？皆さんもぜひあいうべ体操やってみてくださいね

御心配な点・御不安な点などありましたら、気兼ねなくおたずねください。

ご相談はこちらから