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近年、歯並びの悪いお子さんが増えています。
以前の日本では欧米に比べて歯並びに対する意識が低く、子どもの時に矯正治療を受けるケースは比較的少ないとされていました。
しかし近年は日本でも歯並びの大切さが広く知られるようになり、子どもの矯正治療に興味を持つ親御さんも増えてきています。
子どもの矯正治療にはさまざまな方法がありますが、大人の矯正との大きな違いは「成長によって顎の形が変わること」と「歯の生え変わりの途中で永久歯が生えそろっていないこと」です。
その中でも子どもの矯正治療でよく行われるのが、顎を広げる治療です。顎の拡大には「拡大床」と「急速拡大装置」という2種類の装置が使われます。
今回は「顎の拡大矯正とは何か」「拡大床と急速拡大装置の違い」について詳しく解説します。
目次
①顎の拡大矯正って?
②拡大床とは
③急速拡大装置とは
④まとめ
①顎の拡大矯正って?
食生活や生活習慣の変化により、顎が小さいお子さんが増えています。
一方で栄養状態の変化などにより歯の大きさは大きくなっていると言われています。
そのため、顎に歯が並ばずガタガタになってしまうケースが多いのです。
大人で歯がガタガタの場合は、歯を抜いてスペースを確保して矯正する場合が多く見られます。
しかし子どもの場合は、まだ顎を広げることが可能なため、できるだけ歯を抜かずに並べるための矯正治療を行うことがあります。
■顎の成長のタイミング
上顎と下顎では成長のタイミングが異なります。
下顎は二次成長期まで成長を続けますが、上顎の成長は6歳頃がピークで、10歳頃には成長がほぼ終わります。
つまり、前歯が生え変わる7歳前後で顎が小さく歯のスペースが足りないと、永久歯がガタガタになってしまうのです。
顎の拡大矯正は、装置を使って顎を広げることで歯が並ぶスペースを確保するために行います。
■拡大矯正に適した時期
顎の拡大矯正は、年齢が上がるにつれて骨が硬くなるため難しくなります。
装置を作るためには型取りが必要なので、型取りができて装置を入れられる 5歳頃から9歳頃まで が適した時期といわれています。
なお、拡大床は急速拡大装置に比べると比較的高い年齢まで使用できることもあります。
②拡大床とは
拡大床はプラスチックの土台にネジが組み込まれた装置です。取り外しが可能で、数日おきにネジを回すことで少しずつ顎を広げます。
拡大床では顎の骨自体を広げることはできず、主に歯の傾斜を変えることで歯列のアーチを広げていきます。
■メリット
・食事や歯磨きの時に取り外しができるため、清掃性が良い
・少しずつ広げるため、痛みが出にくい
■デメリット
・自己管理が必要で、装着時間が短いと効果が得られにくい
・お子さんの場合、装置を紛失したり壊したりするトラブルが起こりやすい
・骨を広げることができないため、拡大量には限界があり、症例によっては歯が並びきらないことがある
③急速拡大装置とは
急速拡大装置は、歯に金属のバンドを付け、中央のネジでつなぐ固定式の装置です。
上顎の真ん中には「正中口蓋縫合」と呼ばれる継ぎ目があり、思春期前であればまだ骨が完全に固まっていないため、この装置を使って骨ごと広げることが可能です。
■メリット
・骨を広げられるため、拡大床よりも高い効果が期待できる
・歯を抜かずに歯を並べられる可能性が高い
・固定式のため自己管理不要で、効果が確実
・上顎が広がることで鼻腔も広がり、鼻呼吸がしやすくなる場合がある
■デメリット
・固定式のため取り外しができず、慣れるまで食事や発音がしにくい
・歯磨きがしにくく、むし歯や歯肉炎のリスクがある
・短期間で広げるため、一時的に痛みが出ることがある
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