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フッ素塗布は、フッ化物歯面塗布ともよばれる、歯の表面にフッ素を塗る予防処置です。
予防歯科では、虫歯予防にフッ素をとても重要視していますが、中でも虫歯予防効果の高いフッ素塗布をおすすめしています。
毎月予防歯科を受診するわけではないので、フッ素塗布も同じ間隔での処置となります。
虫歯予防効果が高いといえども、時間が経つにつれて、フッ素塗布の効果も下がっていきます。
フッ素塗布の効果を保つにはどうすればいいのでしょうか。
今回は、フッ素塗布の効果を高めるポイントについてご紹介します。
この記事を最後までお読みいただけると、フッ素塗布にどのような効果があるのか、そしてその効果を保ち、増やす方法がお分かりいただけると思います。
目次
①フッ素の虫歯予防効果
-虫歯菌の活動抑制作用
-再石灰化の促進作用
-歯の強化作用
②フッ素塗布の虫歯予防効果が高い理由
-虫歯を予防する
-初期虫歯を治す
③フッ素塗布を特におすすめする方
-子供
-高齢者
④フッ素の予防効果を保ち続ける方法
-フッ素配合歯磨き剤
-フッ素配合洗口液
⑤まとめ
①フッ素の虫歯予防効果
まず、フッ素の虫歯予防効果について解説します。
フッ素の虫歯予防効果の高さの理由は次の通りです。
●虫歯菌の活動抑制作用
虫歯は、ミュータンス菌などの虫歯菌が作り出す乳酸が歯を溶かすことで起こる病気です。
フッ素には、虫歯菌が乳酸を作り出すのを防ぐ働きがあります。
フッ素は、虫歯菌が乳酸を作り出しにくくすることで、歯が溶かされないようにします。
●再石灰化の促進作用
虫歯菌の乳酸は、まず歯の最も外側のエナメル質を溶かし、ミネラル成分を歯から奪います。
歯から溶け出したミネラル成分が元に戻ろうとする働きを再石灰化といいます。
フッ素には、歯を再石灰化させやすくする働きがあり、虫歯の自然治癒を助けてくれます。
●歯の強化作用
再石灰化の過程で、失われたミネラル成分が歯に戻っていきます。
このとき、フッ素も一緒に歯に入り込みます。
エナメル質の主成分は、ハイドロキシアパタイトなのですが、フッ素を取り込んだエナメル質の成分はフルオロアパタイトに変わります。
フルオロアパタイトは、虫歯菌に作り出す乳酸に対して溶かされにくいという性質を持っています。
フッ素は、歯そのものを溶かされにくく強くすることで、虫歯にならないようにします。
②フッ素塗布の虫歯予防効果が高い理由
フッ素塗布の効果には次にあげるような効果から、虫歯予防効果が高いとされています。
●虫歯を予防する
フッ素には虫歯予防効果があります。
フッ素の利用法はいくつかありますが、フッ素塗布以外の方法と比べて虫歯予防効果がとても高いとされています。
ひとつは、再石灰化時にフッ素を歯に取り込む効果です。
フルオロアパタイトを形成する効果が高く、虫歯になりにくい丈夫な歯に構造を作り替えます。
また、プラークの中に入り込みますので、虫歯菌が酸を作りにくくする効果も高いです。
●初期虫歯を治す
虫歯の初期段階は、穴ではありません。
歯の表面の白濁という白い変色です。
フッ素塗布を定期的に受けていただき、歯磨き習慣や食習慣を改善させると、白濁した部分が自然に治ります。
初期虫歯に限定されますが、フッ素塗布なら削らない虫歯治療を実現できる可能性があります。
しかも、フッ素塗布で自然治癒した虫歯は、内部にフッ素がしっかりと取り込まれているので、虫歯の再発リスクもかなり低く抑えられます。
③フッ素塗布を特におすすめする方
フッ素塗布は、次に挙げるような方にぜひご利用いただきたい虫歯予防法です。
●子供
生えて間もない歯は、歯の表面が弱く、虫歯菌の作り出す乳酸に溶かされやすいです。
生えた歯が強くなるのに2年前後かかると言われていますので、その間はフッ素塗布を定期的に受けていただいて、歯を虫歯から守りましょう。
●高齢者
歯肉は、年とともに少しずつ減ってきます。
歯肉が減ることを歯肉退縮と言いますが、歯肉退縮が起こると、隠れていた歯根が露出します。
歯根にはエナメル質はないので、歯根が露出すると象牙質がすぐに露出します。
象牙質は虫歯菌の作り出す酸に溶かされやすいだけでなく、成分の20%がコラーゲンというタンパク質でできているので唾液の蛋白質分解酵素で溶かされてしまう可能性もあります。
高齢の方ほど歯根が露出しているので、フッ素を塗って歯を守りましょう。
④フッ素の予防効果を保ち続ける方法
フッ素塗布を行なっても、歯の表面からフッ素は毎日少しずつ失われていきます。
数週間もすれば、ほとんど失われるとされています。
そこで、減ったフッ素を補うことで、フッ素の虫歯予防効果を保ちましょう。
フッ素の補い方は、次のとおりです。
●フッ素配合歯磨き剤
最も簡単なのは、フッ素入り歯磨き剤を使って、歯を磨くことです。
おすすめは、1450ppmの高濃度タイプのフッ素入り歯磨き剤です。
今までは、950ppmが上限でしたので、1.5倍の濃度アップになります。
しかし、唾液の中に残るフッ素の量では、その差は2倍になるそうです。
1450ppmの方がより高い虫歯予防効果があるので、フッ素入り歯磨き剤を使うならこちらを選んでください。
ただし、6歳未満のお子さんに使うと、斑状歯など歯の変色の原因になる可能性が高く、使用は禁止されています。
6歳未満のお子さんは、950ppmのフッ素配合歯磨き剤をご使用ください。
●フッ素配合洗口液
もうひとつ、組み合わせて欲しいのが、フッ素配合の洗口液、要するにうがい薬です。
フッ素入り歯磨き剤で歯磨きした後、フッ素配合の洗口液でうがいをします。
歯磨きの後に一手間かかりますが、簡単ですし、時間もかかりません。
お口全体に簡単にフッ素が広がるのでおすすめです。
製品によって、1日に1回のタイプと、1週間に1回のタイプに分けられます。
1週間に1回の方が使いやすいと思いますが、1週間に1回では忘れてしまいそうという方は、1日1回タイプを選んで毎日の習慣にしてはどうでしょうか。
⑤まとめ
今回は、フッ素塗布の虫歯効果が高い理由と、虫歯予防効果を長期にわたって持続させる方法について解説しました。
フッ素塗布を受けると、
①歯のフルオロアパタイト化で歯の耐酸性が向上する
②プラークの中にフッ素が入り込み、虫歯菌が酸を作りにくくする
③初期虫歯の自然治癒
などが期待できます。
ただし、フッ素塗布の効果は時間と共に下がっていきます。
予防歯科でしかフッ素塗布は受けられないので、その間はフッ素配合歯磨き剤やフッ素配合洗口液を組み合わせて、虫歯を予防しましょう。
当院でも、フッ素塗布の予防効果に着目し、予防歯科に積極的に取り組んでいます。
フッ素塗布に関心のある方、歯の表面に白濁のある方は、当院で予防歯科を受けてみませんか。
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