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カバの歯のひみつ|40本の大きな歯と常に伸び続ける前歯の謎

目次

①カバの歯について

②カバの歯は常生歯

③カバの歯磨きは本当はいらない

④まとめ

 

①カバの歯について

今回は、カバの歯について詳しくご紹介します。

 

■カバの歯の本数

カバの歯は、全部で40本生えています。

それでは、私たち人間の歯の本数はどうでしょうか。

人間の乳歯は20本、永久歯は32本(親知らずを除くと28本)です。

永久歯は、前歯が12本、奥歯が20本(親知らずを除けば16本)という構成になっています。

カバの歯の本数は、人間よりもかなり多いことが分かります。

 

■カバの歯の内訳

カバの歯は、上顎に前臼歯が4本、大臼歯が6本あります。

下顎には前臼歯が2本、犬歯が2本、大臼歯が6本あります。

これらが左右両側にあるため、合計で40本になるのです。

人間の歯は、上顎と下顎で大きな違いはありません。

上顎にも下顎にも前歯が4本、奥歯が10本(親知らずを除くと8本)あり、それぞれに犬歯が1本ずつあります。

一方で、カバの歯は下顎に犬歯が2本ずつあり、上顎には犬歯がないのが特徴です。

 

■奥歯が多い理由

カバの奥歯が発達している理由は、食べ物の性質にあります。

カバは草食動物で、繊維質の多い植物を食べるため、しっかり噛んですりつぶす必要があります。

そのため、奥歯(臼歯)が発達しており、前歯の本数は少なめです。

また、肉食動物では発達している犬歯が、カバでは下顎にしかないのも、食性の違いによるものです。

 

■カバの歯の色

カバの歯の色は、人間の歯に比べて黄色っぽいのが特徴です。

歯の構造自体は人間と同じで、内側の象牙質をエナメル質が覆って保護しています。

カバのエナメル質は非常に厚く、硬い性質を持ちます。

このエナメル質が黄色みを帯びているため、全体的に黄色い歯に見えるのです。

 

■カバの歯の大きさ

カバが大きく口を開けたときに見える前歯は、他の哺乳類と比べても非常に大きく、10cm以上にもなります。

重さはオスで約2kg、メスでも約1kgといわれています。

奥歯も大きく、植物をすりつぶすために幅が広く、噛み合わせ面も広いのが特徴です。

 

 

②カバの歯は常生歯

 ■常生歯とは?

カバの大きな特徴のひとつが、「常生歯(じょうせいし)」を持っている点です。

常生歯とは、成長し続ける歯のことです。

ネズミやリスなども常生歯を持っており、いつも何かをかじっているのは、伸びすぎた歯を削るためです。

私たち人間の歯は一度生えたら伸びることはないため、非常に不思議に感じるかもしれませんね。

 

■どの歯が常生歯?

カバのすべての歯が常生歯というわけではありません。

常生歯なのは、下顎の切歯(前歯)と犬歯だけです。

それ以外の歯は、私たちと同じように一定の長さで止まります。

動物園で飼育されているカバの場合、自然の環境とは異なり、歯が十分にすり減らないこともあります。

そのため、飼育員がノコギリで歯の長さを調整することもあるそうです。

 

 

③カバの歯磨きは本当はいらない

動物園の名物として知られる「カバの歯磨き」ですが、実は本来必要ないのです。

自然界のカバは水中で生活しており、水と一緒に植物が口に入り、その繊維で歯の表面が自然と磨かれます。

さらに、水の流れが汚れを洗い流す役目も果たしているのです。

しかし、動物園のプールでは植物が入ってこないため、自然の歯磨き効果が得られません。

そのため、カバの歯の健康を保つには、人の手でブラシを使って磨いてあげる必要があるのです。

 

 

④まとめ

今回は、カバの歯について詳しくご紹介しました。

カバの歯は全部で40本あり、草を効率的にすりつぶすために奥歯が多くなっています。

ユニークなのは、下顎の前歯と犬歯が「常生歯」として伸び続けることです。

動物園では、これらの歯を定期的にノコギリで切って調整していることもあります。

また、自然の中では歯磨きの必要はありませんが、飼育下では健康を保つために人の手による歯磨きが欠かせません。

カバの歯のように、動物にもそれぞれに合った歯の特徴があります。私たち人間も、一人ひとりに合ったケアが大切です。お口の健康について気になることがあれば、ぜひお気軽に当院までご相談ください。

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