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歯の矯正をすると歯並びがきれいになり、笑顔に自信が持てるというメリットは広く知られていますが、実は顔のラインやほうれい線にも影響があると聞いたことはありませんか?
矯正によってほうれい線が消えるという噂もあれば、逆に目立つようになるという不安の声もあります。では、実際のところはどうなのでしょうか?
今回は、矯正治療と顔の変化について歯科医師が徹底解説します。
目次
①ほうれい線とは?
②ほうれい線はどうしてできるの?
③矯正してほうれい線が目立つようになるのはどんなとき?
④矯正してほうれい線が目立たなくなるのはどんなとき?
⑤矯正してもほうれい線を濃くしないためには?
⑥まとめ
①ほうれい線とは?
ほうれい線とは、鼻の両側から口の両端にかけて縦に走る二本の線のことを指します。医学的には「鼻唇溝(びしんこう)」と呼ばれ、年齢とともに深くなるのが一般的です。
この線が目立つようになると、顔の印象が老けて見えたり、疲れた印象を与えることがあり、多くの人が気にするエイジングサインのひとつです。
②ほうれい線はどうしてできるの?
ほうれい線ができる原因は、複数の要因が絡み合って発生します。以下に主な理由を見ていきましょう。
●加齢による皮膚のたるみ
加齢とともに、肌に含まれるコラーゲンやエラスチンといった成分が減少し、肌の弾力が低下します。これらの成分は肌のハリを保つ役割を担っているため、減少すると皮膚がしぼんだりたるんだりします。
その結果、頬の皮膚が下がり、ほうれい線が目立つようになります。
●表情筋の衰え
顔には多くの筋肉があり、これらが皮膚を支えています。しかし、年齢とともに表情筋が衰えると、頬を引き上げる力が弱くなり、頬の肉が下がりやすくなります。そのため、ほうれい線が深くなりやすいのです。
また、笑ったり話したりすることでできるシワが長年の癖として定着してしまうこともあります。特に笑顔が多い人や口角をよく動かす人は、ほうれい線が強調されやすくなることがあります。
●皮膚の乾燥
肌が乾燥すると表面の水分が不足し、皮膚の柔軟性が低下します。この状態ではシワができやすく、一度できたシワも定着しやすくなります。ほうれい線も例外ではなく、乾燥が続くとより目立ちやすくなります。
●骨格や顔の構造の変化
加齢によって顔の骨が少しずつ減少し、形が変わっていきます。これにより皮膚を支える土台が弱まり、ほうれい線が目立ちやすくなります。
また、噛み合わせの悪さや歯並びの乱れもほうれい線に影響します。特に歯の位置や顎の形が変わることで口周りの張りが失われ、ほうれい線が深くなることがあります。
●頬の脂肪の垂れさがり
頬にある脂肪は年齢とともに重力で下がり、ほうれい線を強調します。若い頃は脂肪が高い位置にあり目立ちにくいのですが、加齢とともに脂肪が下がり、線が深くなります。
●生活習慣や環境の影響
紫外線は肌のコラーゲンやエラスチンを破壊し、皮膚の老化を早めます。長時間浴びると肌のたるみが進み、ほうれい線が目立ちやすくなります。
また、喫煙は血行を悪化させ栄養供給を妨げ、シワやたるみの原因になります。睡眠不足も肌の再生を妨げるため、ほうれい線が深くなる要因のひとつです。
③矯正してほうれい線が目立つようになるのはどんなとき?
歯の矯正をしてほうれい線が目立つようになるケースには、いくつかの特徴があります。
●歯並びの変化による顔のサポート力の変化
矯正治療で歯並びが整い噛み合わせが変わると、顔の筋肉や皮膚の支え方も変化します。たとえば、前歯が奥に引っ込む矯正をすると、口元全体の張りが減少し、ほうれい線が目立ちやすくなることがあります。
矯正前は乱れた歯並びや突出した歯が頬や口元を内側から支えていた場合、その支えがなくなることでたるみが生じ、ほうれい線が強調されることがあります。
●矯正装置の使用と表情筋の変化
矯正装置をつけている間、話しにくさや違和感から表情を抑えがちになることがあります。これにより表情筋の使用が減り、筋力低下や血行不良がほうれい線を目立たせる要因になります。
また、長期の治療によって加齢の影響も出やすくなり、治療後にたるみが見えることもあります。
●体重変化や顔の脂肪量の変化
矯正治療中は食事が制限されることがあり、体重が減ると顔の脂肪も減少します。脂肪が減ると皮膚の張りが弱まり、ほうれい線が強調されることがあります。
④矯正してほうれい線が目立たなくなるのはどんなとき?
●噛み合わせの改善による顔のバランス向上
矯正治療で噛み合わせが整うと顔全体のバランスが良くなり、自然な表情を作りやすくなります。その結果、頬の筋肉や皮膚が引き上げられ、ほうれい線が目立ちにくくなることがあります。
また、突出していた歯や顎が改善されると口元が自然になり、余計な力がかからなくなるため、ほうれい線が浅く見えるケースもあります。
●姿勢の改善
噛み合わせが改善されると姿勢にも良い影響があります。顎の位置が整うことで首や肩の緊張が和らぎ、顔全体の血流も改善され、肌のハリが戻ってほうれい線が薄くなることがあります。
⑤矯正してもほうれい線を濃くしないためには?
●矯正中から積極的に表情筋を鍛える
顔の筋肉を適度に動かし、表情筋を鍛えることが大切です。ただし過度に動かすと逆効果になる場合もあるため、適切な方法でエクササイズを行いましょう。
●歯科医と仕上がりのイメージを共有する
矯正を始める前に、治療後の顔の変化や噛み合わせについて歯科医と十分に相談しましょう。顎の位置や口元の変化がほうれい線に与える影響を考慮した治療計画を立てることが大切です。
●保湿ケアやマッサージの実践
矯正中も肌の保湿をしっかり行い、乾燥を防ぐことが大切です。また、口周りや頬を優しくマッサージして血流を良くすることで、たるみを予防できます。
●正しい姿勢を心がける
姿勢が悪いとほうれい線が強調されることがあります。首や背中を正しく保つことで顔のたるみを防ぎましょう。
●適度な運動で血流を改善
ウォーキングやストレッチなど軽い運動で全身の血流を良くし、顔のむくみやたるみを予防しましょう。
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