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子供の歯が抜けずに大人の歯が生えてきた

乳歯はいずれ抜けて永久歯に生え変わります。

この過程で、乳歯の歯根(歯ぐきの中に埋まっているところ)が溶けてなくなります。

乳歯の歯根が溶けることを、乳歯の歯根吸収といいます。

抜けた乳歯を見てもらうと歯根がなくなっているのはそのためです。

乳歯の歯根はどのようにして吸収されるのでしょうか。

今回は、乳歯の歯根吸収についてご紹介します。

 

目次

①乳歯の歯根吸収について

②歯根吸収がスムーズに進まないとどうなるか

③乳歯の歯根吸収がスムーズに進まない原因

④乳歯の歯根吸収が進まなかった場合の対処法

⑤まとめ

 

①乳歯の歯根吸収について

乳歯の歯根吸収について解説します。

 

■吸収が起こる原因

永久歯の卵を歯胚と言いますが、歯胚が顎の骨の中で成長して大きくなってくると、やがてその直上にある乳歯の歯根の付近を刺激するようになります。

この刺激が永久歯の生えかわりの時期が近づいたというサインです。

すると、乳歯の歯根の先と永久歯の歯冠の間に歯根吸収組織という特別な組織が作られます。

ここには、破歯細胞という細胞があります。

この細胞には歯を溶かす働きがあるため、破歯細胞が乳歯の歯根に作用することで、歯根が溶かされます。

こうして、歯根が徐々に溶けていきます。

 

■吸収の進み方

乳歯の歯根は、正常な状態の歯根であれば、根の先から徐々に溶けていきます。

乳歯の奥歯は、永久歯の奥歯と同じく歯根が数本に分岐しています。歯根ごとに溶けるスピードには差がありますが、進行するに伴い差はなくなっていきます。

最終的に、歯冠(お口の中で見えている部分)を残すだけになった乳歯は歯根という支えを失い、グラグラと動いて抜けます。

 

■歯根吸収が始まる時期

乳歯の歯根吸収は、通常、乳中切歯とよばれる下顎の真ん中の前歯から始まります。

個人差はありますが、年齢的に言うと、前歯は45歳ごろ、奥歯は78歳ごろから吸収が開始されることが多く、23年ほどかけて徐々に進んでいき、永久歯に生え変わります。

 

 

 

②歯根吸収がスムーズに進まないとどうなるか

もし、歯根吸収が順調に進まないとどうなるのでしょうか。

 

■二重歯列

乳歯の歯根がうまく吸収されないと、乳歯抜けずに残ったままになります

しかし、永久歯は生えてこようとするので、永久歯がずれた位置に生えてきてしまいます。

乳歯と永久歯が両方並んだ状態を二重歯列といいます。

二重歯列はどの歯でも起こり得ますが、下顎の前歯に比較的高い頻度でみられます。

下顎前歯の二重歯列では、乳歯の裏側に永久歯が生えてきます。

乳歯を抜けば、永久歯が舌の働きで前に移動しますので、歯並びもある程度自然に整えられます。

 

■異所萌出

異所萌出とは、歯が本来の位置とはずれたところに生えてくることです。

なお、先の下顎前歯の二重歯列のケースでは、永久歯が乳歯の後ろに生えてくるのは正常なので異所萌出というわけではありません。

乳歯が適切な時期を過ぎても残ったままになっていると、永久歯が生えてくるのが邪魔されてしまいます。

すると、永久歯が本来の位置からずれたところに生えてくることになります。

 

 

 

③乳歯の歯根吸収がスムーズに進まない原因

乳歯の歯根がスムーズに溶けなくなる原因はいくつかあります。

 

●虫歯

虫歯が進むと神経に炎症が起き、歯根の先に膿がたまってくることがあります。

歯根の先に膿がたまると、永久歯の成長が邪魔されてしまいます。

すると、永久歯が乳歯の歯根を刺激しにくくなり、乳歯の歯根が溶けにくくなることがあります。この場合、永久歯の歯胚の方向がずれてしまうことがあるため、注意が必要です。

 

永久歯の位置

次に生えてくる永久歯の歯胚の位置がずれていると、乳歯の歯根が永久歯の歯冠に刺激されないので、歯根がスムーズに溶けないことがあります。

奥歯の場合では、一つの歯根は溶けたけど、もう一つの歯根が溶けずに残ったままということも起こりえます。

 

過剰歯

過剰歯は、通常生えてくる歯の本数より多く作られる余分な歯のことで、普通の歯と同じように生えてくる場合と、顎の骨の中に埋まったままの場合があります。

上顎の前歯部に見られることが多く、生え変わりの邪魔をしたり、不正咬合の原因になったりします。

症状が出ないことがほとんどのため、歯の生え替わりがなかなか進まない場合にレントゲン撮影をして発見されることが多いです。

 

 含歯性嚢胞

嚢胞(のうほう)とは、なかなか聞きなれない言葉ですが、内部が液体で満たされたできもののことです。

含歯性嚢胞とは、骨の中に埋まっている歯の歯冠部分を覆うように嚢胞ができる病気です。

含歯性嚢胞ができると、永久歯が上に上がってきにくくなるので、この場合も乳歯の歯根が刺激されず歯根が溶けにくくなります。

 

永久歯がない

歯根吸収は、次に生えてくる永久歯が乳歯の歯根を刺激することで起こります。

先天欠如といって、永久歯が生まれつき存在しない状態であれば、歯根に破歯細胞が作用しないので、生え変わりに適切な時期での歯根吸収は起こりません。(数年後に機械的刺激などによってグラグラ動いてくることはあります。)

 

 

 

④乳歯の歯根吸収が進まなかった場合の対処法

乳歯の歯根が順調に溶けずに長く残ったときの対処法について説明します。

 

抜歯

乳歯の歯根が順調に溶けずになかなか抜けない場合、次の永久歯への影響を考慮して、残っている乳歯を抜歯します。

奥歯にしばしばみられるのですが、1本だけ歯根が溶けずに残っている場合は、その歯根は折れやすいので難しい抜歯になります。

 

折れた歯根への対処

もし、乳歯の歯根が折れて残った場合、簡単に取れそうなら取り除くのですが、折れた歯根が細長いと、取り除くのは困難です。

折れた歯根は、そのまま吸収されたり、時間の経過とともに歯肉から出てくることもありますので、直下に控えている永久歯への刺激を避けるため、無理に取り除こうとせずまずは経過観察となることが多いです。

しばらく経過を見ていて、次の永久歯が生えてくるのに邪魔するようであれば、あらためて除去します。

⑤まとめ

今回は、乳歯の歯根吸収についてお話ししました。

乳歯の歯根は、破歯細胞という特別な細胞の働きで溶かされてなくなっていきます。

乳歯の歯根吸収は、多くの場合下顎の前歯から始まり、年齢では早ければ4歳ごろから見られ、そこから23年ほどかけて徐々に溶けて無くなります。

スムーズに歯根吸収が進まないと、永久歯の歯並びが悪くなる原因になります。

反対側が抜けているのになかなか抜けない、永久歯が変なところから生えてきたときなどは、早めに歯科医院で診てもらうことをお勧めします。

当院は、小児歯科の専門知識や治療経験が豊富な歯科医院です。

乳歯の歯根吸収や生え変わりについて詳しく知りたい方、なかなかお子さんの乳歯が抜けないなどお困りごとがある場合は、ぜひ一度当院にご相談ください。

ご相談はこちらから。

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